娘の皮膚病 – 急性痘瘡状苔癬状粃糠疹

どうも、ホワイトです。

 

下書きで記事を書き溜めたまま公開することもなく早数か月。
いつの間にか年が明けて2月となりました。

そんな状況の中で記事を書こうとしたきっかけというのが、長女の皮膚病について。

いつもはフザけて生きてますが、今回は娘のことなので真面目です。

昨年から長女がお尻にできた皮膚病を治療しています。

 

診断名は急性痘瘡状苔癬状粃糠疹

きゅうせいとうそうじょうたいせんじょうひこうしんと読みます。

 

珍しい症状なので、ここまでの経緯と我々親子がとった対策、改善までを書きました。
※投稿時点から症状改善まで追記していますので時系列がおかしいと感じられる部分があるかもしれませんが、事前にご了承ください。

初期は「とびひ」のような皮膚の炎症から

昨年の6、7月ごろから二女の頭に湿疹ができ始め、それをまた引っかくことで悪化したので近くの小児科で受診。

長女の方も湿疹ができてきたので、二女からの「とびひ」かなと思って、同じく小児科を受診。

毎年、「あせも」のような湿疹は小児科で処方された塗り薬で治癒していたので、まずは処方された薬を塗って様子を見ることにした。

ところが二人とも今までと違って、なかなか症状が引かない。

8月ぐらいの時点では娘二人とも、体の各所に少しずつ軽度の湿疹が出てきていて、二女の方が多少悪い様子だった。

症状が引かないため、弱めのステロイド系塗り薬が処方されて、これを使うことで二女はだいぶ良くなってきました。

これが9月末から10月の頭ぐらい。

二女の湿疹が快方に向かう一方で長女の肌は治らず。

 

ここで周りのパパママから評判の良い皮膚科を受診することにした。

もの凄い混雑で、もの凄い人気の皮膚科ということで、何度か行ってみたものの、湿疹だからと最初からステロイド系の塗り薬を処方するだけで、少し回復するかな?と思ったけれど、11月ごろからは悪化の一途。

体のあちこちに傷ができ始めて、お尻は本当に酷い状態。

本当にただの皮膚炎なのか、ちゃんと調べてくれと前述の皮膚科の先生にお願いしても「この薬で治るから」の一点張り。

 

病名も特に言わないで、何が原因なのかはっきりさせたくて聞いてるし、何度か検査をお願いしても、その医者は聞く耳持たず。

 

今思い出しても名前出して叩いてやりたい!

ここまで酷い医者だとは思わなく信じてしまった我々親も悪かったが、とにかく違う皮膚科を受診することにしてみた。

別の皮膚科では即検査、大きな病院で検査して即病名が判明

少し離れたところにあるけれど、こちらも二女の同級生ママさんが教えてくれた皮膚科。

 

これまでの経緯を先生に話し、娘の皮膚の状態を見せると、先生はすぐに急性苔癬状痘瘡状粃糠疹の可能性があると一言。

 

断定はできないけど、とにかく酷いから早く検査をした方が良いと、その場ですぐに大きな病院の紹介状を書いてくれ、その日の内に行けば紹介した先生がいるからと言われ、診察が終わるとすぐに紹介された病院へと向かった。

 

紹介された先でも、やはり検査が必要という判断で、すぐに翌々日の検査予約を入れてもらい、検査をしてもらうこととなりました。

検査当日は皮膚を少々採取してから傷口を縫うため、子どもにとってはかなり痛みと恐怖を伴うものと思われたものの、ベテランの先生方のリズムの良さと麻酔が効いていたこともあり難なく過ごしました。

 

検査結果を待つこと約2週間。

先生方の予想通り、急性痘瘡状苔癬状粃糠疹でした。

 

多少の悪さだったら娘の状態の画像を載せるとこですが、酷さがグロいため「急性痘瘡状苔癬状粃糠疹」また平仮名「きゅうせいとうそうじょうたいせんじょうひこうしん」で画像検索してみてください。

 

結構な酷さの画像も出てくると思います。

 

ようやく病名もわかったところで、ここから本格的に治療に入れると思った我々に一つの問題が生じるのでした。

明確な原因・治療法がなく難治

非常に厄介なことに、この急性痘瘡状苔癬状粃糠疹は原因・治療法に明確なものがなく、処方された薬を塗り続けて治癒を待つしかないと言われました。

 

どうやら大人の急性痘瘡状苔癬状粃糠疹については治療法があるらしいのだが、子どもは無いのだと。

 

治癒するまでにも年単位を要するということで、長女にはとてつもない負担がかかることになるかと思うと気が重くなるばかりでした。

 

結果としては最初にかかっていた皮膚科と治療法は変わらなかったのかもしれないけど、検査をして原因を特定するかどうかだけでも、こちらの気持ちも変わってくるもの。

混んでるからといって適当な診方をする、あの皮膚科には二度と行かないと思いましたね。

 

親としてダメなところですが、子どもは自分で症状が判断できないので放っておけば、どんどん酷くなってしまうというのを改めて実感しました。
診察方法に疑問を持ったら、すぐ次に行く!ぐらいのつもりで行動して良いのかもしれません。最初の皮膚科への腹立たしい思いは変わりませんが、酷くなってしまったのは医師の言葉を鵜呑みにしてすぐ行動しなかった我々親の責任でもあります。

 

と、皮膚科の愚痴はここまでにして、原因が特定できず、治療法も明確になっていない、結局のところ処方されるのは痒み止めとステロイド系の塗り薬。

 

ステロイド系の塗り薬を使い続けることに大きな不安を覚えました。

「ステロイド皮膚症」などで検索すると、これまた酷い状態の画像が出てきます。

 

処方されたとはいえ、ステロイド系の塗り薬を使い続けた末路は悲惨なもの。

 

結果をわかっていて、どうにもできないのは悔しい。

どうにかならないのか!?

 

色々と考えた挙句、そこで自分が思いついたことがありました。

 

表面だけではなく体の中から体質改善を図って根治を目指す

アレルギーなど、体がSOSのサイレンを出しているときは食事療法や断食を行うことで、体を自然な状態に近づけて快方に向かわせることがあります。

ファスティングなんかが良い例で、実体験として花粉症をファスティングで軽減、治癒させたことがあります。
いわゆる体質改善を図って治癒させる方法ですね。

格闘技・プロレスと、普段の練習や試合だけでなく飲み食いなど、非常に体への負担が大きいことをやっていた自分も幾度となく体質改善を行ってきた経験があります。

それが必ずしも娘に当てはまるかはわからないけど糖質制限などの体質改善で、体を自然な状態に戻していくことが多少なりとも治癒に影響するのではないかと考え始めました。

 

よくよく考えてみると、うちの子どもたちは何でも食べるのは良いが、その反面でチョコや炭酸飲料など刺激の強い食品も特に押さえつけることなく食べ飲みさせていました…

 

これは普通に考えて良くないことですよね。

そこについては自分たち親が猛省すべき点です。

 

自分も小さい頃は好き放題食べさせてもらっていたけど、そういった症状無く過ごせてきたのは、実家が魚屋だったということもあり、悪いものを食べても、それを凌ぐぐらいに良質なものも食べさせてもらっていたからかな、と。これはその環境に感謝すべきですね。

※ここからが我が家がとった治療法について追記になります。↓

我々が娘のためにとった治療法

少し話が逸れてしまいましたが、まず自分が相談したのが先輩のところ

整骨院ですが、最近じゃ方向性を見失ったんじゃないかと心配されるほど、自身の体を使って糖質制限による体質改善を体現してくれています。

またコラム記事にも、そういったことに触れているものもあり、今回頼らせていただきました。

 

先輩の判断で処方されたステロイド系の塗り薬は一切止めて、塗るのはワセリンだけ

傷口をコーティングする意味では保育園でも塗ってもらっていたことがありましたが、これでも場合によってはかゆみ止めになるということ。

 

そして、このワセリンを塗る前に傷口に塗ると良いと勧められたのが生薬の甘草エキス(リコニンやリコリスと呼ばれるもの。我が家ではリコニンというのを使っています。)

 

リコニンを水で薄めてガーゼに染み込ませ、患部に塗ります。これが乾いたところでワセリンを塗って過ごします。

平日は保育園があるので、起床後~登園前までに1、2度リコニンを塗り、出発前にワセリンを少し塗って、保育園が終わって帰宅してから就寝までの間にこれまた1、2度リコニンを塗ってからワセリンを塗っています。

 

夜中も可能なときは寝ている娘にリコニンを塗っています。

リコニンは1日に何度塗っても良いということで、休みの日には平日より多い回数を塗っています。

 

塗り始めてから2週間近く経ち、劇的な変化があるかというとそうでもなく、実際のところ傷は減っていません。

これは他の色々な要因もあって、むしろ少し増えているぐらいのところもあります。

 

ただ、大きな変化があることといえば、リコニン&ワセリンにしてから娘が夜中にかゆみで泣きわめいて起きることがなくなったということでしょう。

ステロイド系の薬を使っているときは、毎晩2度3度とかゆみで苦しがって泣いて起きていたのが全く無くなりました。

夜中に患部をガリガリ引っ掻いて悪化させるということも無くなりました。

 

少し変化があるという点では、傷口が少しずつ乾いてかさぶたになるところが出始めたことでしょうか。今まで、かさぶたにもならず乾燥とは程遠い、ひっかいたらそのまま傷口が開いた状況でした。

普段はパンツを履いて患部がなかなか乾かないので難しいところでもありましたが、少しずつかさぶたになってきたのは、前進してるのかなと思います。

外用薬の代わりとして使用しているものと現状については以上のような感じです。

 

治療=解毒

急性痘瘡状苔癬状粃糠疹に限らず、体のアレルギー反応のようなものというのは、自身の体がキズや病気を治そう、体に入った毒物を外に出そうとして一生懸命に体が活動している症状だと言われます。

今回、娘に起きた症状は体に入っている毒物を外に出そうとして、それがたまたま娘の場合はお尻であった、それが急性痘瘡状苔癬状粃糠疹という診断になったというものだと思っています。
※医者ではないので、あくまで仮定の話です。

 

であれば、その根源となる毒物の溜まっているであろう体内環境を整えてやるのが先決ではないかと思いました。

お菓子や炭酸飲料などで体に入り込んだ毒物を排出して、体内からキレイにすることで傷を治癒に導くという方法です。よく使われる言葉としてはデトックスと言えばわかりやすいでしょう。

まずは当然のように刺激の強いチョコレートを始めとしたお菓子類を断ちました。

もちろん砂糖、人工甘味料をたっぷり含んだ色つきジュースや炭酸飲料もナシです。それに乳製品も。
今まで散々飲ませといて、いきなり断つというのは4歳児にはかなり厳しい方法です。

 

本当は飲みたいところを我慢しているのだろうけど、本人も傷の深刻さを少し理解しているのか、今のところ文句は一切言わずによく頑張ってくれている方だと思います。

 

今は大丈夫でも、飲み続けてきたものをいきなり無くすと、しばらくしたら禁断症状のような感じになるそうです。

それが出てくると言われたのが摂取しなくなってから1ヶ月前後。その辺りがまた試練の時です。

 

本当は米や小麦などの糖質が多いものも断った方が良いのですが、さすがにそこまでさせるのは無理な話なので、なるべく糖質を控えめに、という感じで普通に食事はしています。

解毒に優良な整腸剤として選択したのが「ミヤリサン」

有害物質の摂取を断って、内服薬的なものは何か使っているのかと言うと、ミヤリサンです。

「5歳未満・・・服用しないでください。」とあるので、本来ならば使用すべきものではないのかもしれませんが、整腸剤として優れているので使用した方が良いと勧められて服用させていますが、今のところ特に副作用などの問題は起きていません。

気にする方は子ども用を服用してみてください。

 

ビタミンCを多く摂取すること

ガン治療にも効果を発揮することがわかってくるなど、近年はビタミンCの解毒作用が注目されています。

こちらのコラムも参考になります。

 

ビタミンCの解毒作用については自分も現役時代には毎日10~20錠ほど飲んでいて、その効果は実感済です。便の回数は増えますが、服用後は快調そのものです。

娘にはビタミンCを多く含んだ果物を主として、粉末のビタミンCを果汁100%のジュースに混ぜて飲むなどしています。

 

整腸剤のミヤリサンとビタミンC。

娘に対して行っている内服は以上の2点です。

 

この急性痘瘡状苔癬状粃糠疹という病名を保育園の先生方に伝えると、園長先生を始めとした各先生方も色々と調べては何かと教えてくれ、娘の同級生のパパママ達も同じく心配して、朝夕の送り迎えの際やFacebookの投稿などでも情報があると教えてくれたりと、非常に感謝しています。

上記、内服治療を開始してから、副作用は起きませんでした。

 

この時点で、なかなか乾くことが無かった患部にかさぶた状の傷が増えてきました。
ジュクジュクと乾かずにいた状態から少しずつ前進しているように感じました。

何が引き金となっているかは明確じゃありませんが、色々と試す中で、娘の体を浄化させようとしているのが少しずつ表に出てきているのかと感じています。

 

我が家にはビタミンCの錠剤を常備しています。子どもには飲みづらいですが大人用に常備しておいて良いと思います。

 

傷の数は多いけれど、ほとんどが回復傾向になっている

あれこれと処置をするようになってから約2週間。

傷の数は変わらず凄く多いですが、そのどれもが乾いてきて回復傾向になりました。
※どうしても引っ掻いてしまって一部新たにできたものもありますが…

回復具合も、小さい傷はかさぶた状態の期間も過ぎて、ほぼ治癒状態です。

そしてクレーター状になって、いつまでも乾くことなくジュクジュクしていた大きな傷も乾き出したらその後が早く、ほとんど塞がりつつあります。

特に肛門付近にできていたクレーター状の大きな傷は、トイレに行く時もおしっこでしみたりして痛がっていたので、そちらが治ってきてくれているのは良かったと思います。

お風呂に入って温まると痒くなって苦しんでいたのも改善してきています。

背中など、お尻以外の部分はかなりキレイになってきたかと思います。

全体的に急速な改善が見られるのは非常に安心していますが、まだまだ乾燥の続く時期ということもあって傷の炎症だけでなく、乾燥による痒みにも注意しなければならないかなと思っています。

娘が先週末からインフルエンザにかかり保育園に行けなかったので、その分まめに薬を塗れたり傷の状態を見られる人が常にいたということも良い方向に作用したのでしょう。

現在は朝晩の食後にミヤリサン。朝晩だけでなく、その他の時間でも気づいてあげられる限りは傷口にリコニン(甘草を抽出したサプリメント)を塗る。

野菜や果物からビタミンCの摂取を多めにする。

 

上記3点は特に徹底しています。

もちろんお菓子類、炭酸飲料は全く飲まないということも続けていて、その効果も出ているのでしょう。

3ヶ月経っての状態

しっかりと医師に経過観察はしてもらいながらも、処方されたステロイド軟膏は極力使用せずに、体の外側だけでなく内側、特に腸内環境の整備を中心に心がけ、娘の様子を見てきました。

日課、あるいは強く心がけたことと

・リコニン(甘草エキス)を水で薄めたものを傷口に吹き付ける(傷を乾燥させる効果がある)
・リコニンが乾いたところにワセリンを塗る(傷口のコーティング、痒み止めにも)
・朝晩5錠ずつミヤリサンを飲む(服用年齢に達していないものの、優れた整腸剤であるため服用。今のところ娘に不調はなし)
・ビタミンCを飲む(粉末状のビタミンCをそのまま飲んだり、リンゴジュースなどに入れる。果物などから摂取)
・糖質の摂取を控える(お菓子・ジュース類は極力飲まない。炭酸飲料は完全NG)

上記に加え、日課とはいかないまでも、亜麻仁油を生野菜にかけたり、そのまま飲ませたりしています。これは傷口を乾燥させる一方で寒い時期の乾燥肌を防ぐということを聞いて、その効果を期待して使い始めました。
二女が乾燥肌の痒みで湿疹が酷くなったこともあって、どうしようかと思っていたところに薦められて使用しています。

亜麻仁油は最近の流行りでもあるようで、あちこちで簡単に手に入りますので我々も食べ物にかけて食べたりしています。

保育園のお友達でアトピー性皮膚炎と診断された子も普段の食生活に取り入れていることを聞いています。

 

その他にも食事についてはアレルギーがあるわけでもないのに、色々と制限されて娘にとってはキツイことが続いていると思いますが、好き嫌いがほぼ無いので野菜でも何でも食べてくれるので本当に助かっています。

 

状態としては思っていた以上のスピードで改善してきています。3ヶ月経った時点で明らかに肌の色合いも変わってきましたし、消えている傷も多くあります。
一定期間ごとに傷の写真を撮っていますが、かなりグロ画像になってしまうので、あえて写真を載せていません。
※証拠もないのに信用できない、という方はこちらの「症例4◎痘瘡状苔癬粃糠疹(とうそうじょうたいせんひこうしん)4歳女児」をご覧ください。

 

ただ、その経過を見れば一目瞭然だと思います。

 

大きなクレーター状だった傷の回復はやや遅い気もしますが、完全な治癒には年単位での期間を要すると言われていた以上、そう簡単に治るものではないでしょう。
これから汗をかいて変に傷口を掻いたりしないように気を付けながら、引き続き焦らずに経過を見守っていきたいと思います。

 

[aside type=”warning”]

こちらに書いてある内容はあくまで我が家のとった方法であり、同じことを行ったからと言って必ずしも快方に向かうとは限りません。人によっては体調不良を起こす可能性もあります。まずは医師の診断を受けた上で、適切な処置を行ってください。
そこから各ご家庭での判断により私たち家族の取った方法と同じ手段を選ぶのか、その他の方法を選ぶのか選択してください。
またこちらの記事に書いたことは医療行為として推奨しているものではございません。参考にされる場合は、すべてご自身で責任を持った上でご対応ください。

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娘の皮膚の経過がこちらで取り上げられました

 

前述のとおり、こちらのPDFで[症例4◎痘瘡状苔癬粃糠疹(とうそうじょうたいせんひこうしん)4歳女児]として経過写真とともに掲載されています。

 

半年から1年以上の治癒期間を要すると言われている急性痘瘡状苔癬状粃糠疹ですが、3ヶ月でかなりの治癒状態まで持っていくことができました。

 

同じ症状で悩むお子さんがいらっしゃる方は是非ご覧いただければと思います。