9年8ヶ月

兼平大介 vs ホワイト森山

兼平大介 vs ホワイト森山

先月の復帰戦を迎えるまでのことをダラダラと書き綴ってます。無駄に長いので、時間ある方、興味ある方だけどうぞ笑

 

2011年1月30日(日)フーテン プロモーション「バチバチ43」小野武志戦にて現役引退。

 

9年8ヶ月の空白の後、2020年9月24日(木)のプロレスリングHEAT-UPのYouTube配信「灼熱プロレスズームイン!!ムーン」定アキラ戦にて現役復帰。

 

 

「ああ、やっぱり復帰したんだな」「やっと復帰したんだな」と思う人もいるだろうが、2011年の引退試合を終えてから、今年の前半、それこそ定アキラ戦の直前まで本当に復帰するつもりなんて1ミリもなかったのです。復帰戦を終えた今となっては何を言っても説得力が無い。

 

バチバチで毎回毎回いつ終わっても良いと思って試合に臨んでいたし、選手生活に対しての未練なんて全く無く辞めているのだから、復帰する必要も無いし、意味も無いと思っていた。
そもそも自分が再び人前に出て戦って良い人間だなんて、今でも疑問に思うところもある。

 

じゃあ、何で復帰したの?と問われると「そういうタイミング?だったから」かな。

 

関係ないように思われるかもしれないが、子育て経験も、引退後の子どもを中心とした人付き合いも、小学校での授業経験も、PTA会長も、ヒートアップ道場の会員さん達と一緒に練習したことも、その他諸々色んな経験を経て、全部ひっくるめてこのタイミングだったんでしょう。

 

冗談か本気かは定かではないが、田村からはヒートアップ旗揚げ頃から何度か「うちで復帰しませんか?」とは言われていた。
4年前のとどろきアリーナ大会前なんかは、「あ、何かちょっと本気で言ってんのかな?」なんて思うこともあったが、復帰するという気には全くならなかった。

9月の試合を迎えるまでの経緯を簡単に書くとこのような感じだ。

2019年10月、田村から半年後の道場生発表会でグラップリングマッチのオファー

年明けから道場で練習開始

コロナで大会延期

延期の大会中止

配信内で発表会やるから出てくれ

練習再開

Uルールできますよね

検討

検討

検討

承諾

 

筋トレしてても有酸素運動なんてほぼやっていなかったもんだから、年明けの練習開始当初は酷いもんでしたよ。

 

それでもどうにかこうにか1ヶ月ぐらい道場練習+ジムでも有酸素やってると、大変失礼ながら道場生相手の練習なら、どうにかなるぐらいになってはきた。
ホントは苦しいのをガマンして大丈夫なフリをしてたこともあったけど笑

 

これまで3年に1度ぐらい、有志で集まってグラップリングスパーをするようなことはあったが継続的にスパーリングなんてやってるのは本当に10年ぶりぐらい。2011年の引退試合前に骨折していたことを考えると実践練習を継続的にやっていたのは、もっと期間が空くかもしれない。

 

そんな感じで練習してても新型コロナの影響で、大会延期→大会中止。
楽しみになってきてたところで、道場も使えなくなったり、普段行っているジムも使えなくなったり、自分も残念だったが、発表会に向けて練習を頑張ってきた道場生の気持ちを思うといたたまれなくなった。

 

直後にやってきたステイホームと言われるいわゆる自粛期間には仕事も忙しかったし、面倒だったしで一切運動せず。ここで一気にテンションも下がっていたのだが、自粛期間も明けてヒートアップが独自にツイキャス配信→YouTube配信とやっていくうちに、またしても田村から連絡。

 

「今度は道場生の発表会も配信するので、そこでグラップリングマッチどうですか?」
また道場に練習来てくださいとも言うので練習再開したのが6月ぐらいからかな?

 

そんな中、自分のウェブ制作仕事も増え、これは試合やってるどころではないと、代わりに少し配信の支援をと思って協賛したらゲスト解説に。
ここで呼ばれたところから段々と雲行きが怪しくなる。。。

 

木曜日の練習後、YouTube配信にゲストで出ていると番組内でも、配信終わりにも「Uルールいけますよね?」という悪魔の囁き。
練習も継続してるし、嫁も「会社の営業に良いんじゃない?」と言い出す始末。徐々に周りが固められていく。

 

それでも今一つ気持ちが乗って行かなかった自分を何が動かしたかと言えば、今年の新型コロナウィルスの影響だろうか。
特に小学校のPTA会長なんかやってると、軒並みイベントは中止。役員活動も最低限。改革しようと準備進めてくださっていた方もいたのに何もできず。そして子どもたちは学校生活すらまともに送れず。生徒数も多ければ色々な見解を持つ保護者もいるわけで、あれやこれやと次々に問題が起こったり。

 

閉塞感が強くなってくる中で、何とかしようと頑張っている人もいれば、何かをやろうと思っても出来ない人もいるし、ビビってしまって何もできなくなっている人もいる。特に後者は身近な周りの人間関係で顕著に見られたかな。

 

コロナ禍だろうが何だろうが、どんな状況であれ、何かやろうとしたときにリスク負わないでやるってことはあまり無いはずなんだけど、それすら忘れてしまっているような人たちが身近に迫ってきて、ああだこうだ言ってくると、こういう人たちに何か見せつけてやれるようなことはないかなと思い始めるわけです。

 

じゃあやってみるかなぁ、と。

 

最初は本当にこのぐらいの気持ちだったけど、腹が決まってOK出したら、待ってました!とばかりに即カード決定され、いつの間にかリリース。これがヒートアップのやり方なんだ笑

 

もっとスマートな方法もあったかと思うんだけど、自分にはこういう泥臭い不器用なやり方しかできないもんで。とにかくまずはできないことをあれこれとわめくよりも自分に出来ることを探したらこうなったという感じ。

 

自分が想定していた人たちに見せつけてやれたかどうかわかりませんが、40過ぎのオッサンが10年ぶりに練習始めて、家族もいて、三人目の子どもも産まれたばかり、よりによってこんな時期に復帰しようとするのが、どんだけリスキーなことか笑
多少なりとも周囲には影響を与えられているということは実感できているので、まずは試合してみて良かったのかなと思ってます。

 

…と思うようにしています。

 

復帰したらしたで、あっという間に3戦。
今後どうするかは、今度の流れに乗りながら考えていきたいと思います。

 

TwitterだかFacebookだか、何かのSNSにも書いたかと思うけれど、2011年の引退時に燃え尽きたものが再び燃え出したとかではなく、全く別口の火種が点いたというか、上手いこと言い表せないけど、あの時とは違った方向性のものが始まったという感じでしょうか?
自分でもよくわからん笑

 

 

あと忘れてはならないのがヒートアップ道場生の皆様。

 

突然やってきたわけ分からん人の練習に毎週付き合わされて面倒だなと思った人もいるかもしれないけど、この人たちとの練習なしには復帰戦を迎えることは出来ませんでした。皆が楽しく雰囲気良く練習している環境があったからこそ練習を続けられました。

 

本人たちには絶対に直接言いませんが、この場を借りて御礼申し上げます。

 

試合について振り返ったりなんだり、道場生との与太話だったりはまた別の機会にでも。

 

 

ホワイト森山 vs 定アキラ

 

ホワイト森山 vs 伊藤崇文

 

兼平大介 vs ホワイト森山